フリーエンジニアはクライアントとなる企業等に認められていくことによって仕事の獲得が容易になっている。特に成功をおさめている人の場合には業界に名が知れ渡るようになり、スカウトが現れて仕事の依頼が直接もらえるようになる。そういった状況に辿り着くのが一つの目標として設定される傾向がある。
スカウトされるフリーエンジニアとなるためにはただクライアントの依頼に応えていくだけでは不十分である。クライアントの要望に合った仕事を行えるということは最低限のことであって、それだけでは評判が高まることはない。本当に必要とされているスキルとはクライアントの要望を聞いて、クライアントの予想を超える具体的なプランを提案することができる能力である。臨機応変かつ柔軟な思考力が必要とされると共に、クライアントの要望を正しく聞き出すためのヒアリング能力、そして、いかにその提案が素晴らしいものかを伝えることができるトーク力が必要になるのである。
こういった総合力が必要となるものの、実際にはクライアントの要望を聞いているだけのフリーエンジニアが多い。そのため、画期的な発想を生み出すことができなかったとしても積極的にコミュニケーションをとって意見を伝えようとする力は重要な点になる。それがクライアントにとって好印象となれば、いずれその話が業界で広まることになり、スカウトの目にとまる人材に慣れる可能性が生まれるからである。